No.151 第14回 国際バラとガーデニングショウ ・作品タイトル『~ 夜明け daybreak ~』

内容

今回は、被災地応援の基本コンセプトの元、国際バラとガーデニングショウの一番大きいA部門に出品しました。 作品タイトル:~ 夜明け daybreak ~ 人生には、様々な困難や苦境があり3,11の震災では東北地方に住む多くの人々が、この事態に直面しています。あれから一年が経とうとしているこの時期だからこそ、私達「庭」に携わる者にしか出来ない事があります。作品を通じて日本を応援したいと言う強い想いが、この作品の基本コンセプトです。 作品は、石製の長い暗いトンネルや植栽で悲しい、つらい時期を表しその闇を抜けるとやがて「光」が射し、そこには五感で感じられる花いっぱいの桃源郷をイメージした空間を創り、人間の生涯という壮大なテーマーを石、水、土、木、花で表現します。 「朝の来ない夜はない」人生山あり谷ありですが、この作品を見た全ての人々が、ハッピーな気持ちになり元気が出たらという強い想いを込めたこの作品を提案します。

造園後記

庭に関わる者として、被災地に何が出来るのかと考えた末、やはり私達は「庭」で気持ちを表現出来ないかとの結論になりました。ほとんどの庭を構成する材料は被災地の物を使っています。植木や下草は宮城、福島県の物。石や土などは茨城、長野県の物で作り上げました。基本コンセプトにもある様に、難しい事はなく人生暗く辛い時期があっても、困難を乗り越えれば楽しく幸せな時間が待っているという事を表現しています。はりぼての偽物ではなく、全て本物の材料で作り込み、より迫力のある空間に仕上がりました。今回は、各地の多くの仲間達に助けられ、当社のスタッフ共々言葉では表されない程、感謝しています。もうこの作品の形はありませんが、この作品に込めた想いを画像を見た人々が感じて頂けたら幸いです。

施工前

  • 施工前(1) 宮城の山で、木々の掘り取りから始めました。
  • 施工前(2) 山から下ろしています。
  • 施工前(3)
  • 施工前(4) 西武ドームの近くに仲間から土地を借り、同じ大きさで仮組みしています。
  • 施工前(5)
  • 施工前(6)
  • 施工前(7) 4t車で積み込みです。

施工中

  • 施工中(1) いよいよドームでの作り込み開始。 2日間で仕上げます。
  • 施工中(2)
  • 施工中(3) 各地から多くの仲間達が駆け付けてくれました。
  • 施工中(4)
  • 施工中(5)
  • 施工中(6)
  • 施工中(7) 少しづつ形になってきました。
  • 施工中(8)

施工後

  • 施工後(1) 完成です。
  • 施工後(2) 外壁にも苔を貼っています。
  • 施工後(3) 大谷石製のアーチをくぐり、庭に入ります。
  • 施工後(4) 脇には、アザミが咲いています。
  • 施工後(5)
  • 施工後(6) アーチには、オノリーヌグラハム
  • 施工後(7) 同じくホンポネッラを絡ませて、アーチを彩りました。
  • 施工後(8) アーチの内側にも苔を貼り、つながりを持たせ苔玉の結界です。
  • 施工後(9)
  • 施工後(10) 奥からの眺め。
  • 施工後(11) アーチを抜けると奥には、味のある石積みがあり出口からみえる紅葉の枝が奥へと誘います。
  • 施工後(12) 苔の壁から、花いっぱいのタイムの壁につながります。
  • 施工後(13)
  • 施工後(14)
  • 施工後(15)
  • 施工後(16) 泉があります。
  • 施工後(17)
  • 施工後(18)
  • 施工後(19) 版築壁には、ピエールドロンサールを絡めて、石楠花を添えました。
  • 施工後(20)
  • 施工後(21) 突き出た苔から水が滴ります。
  • 施工後(22) 小道を通って出口につながります。
  • 施工後(23) 山掘りの紅葉やエゴが独特の雰囲気をかもし出します。
  • 施工後(24)
  • 施工後(25) みんなありがとう!

庭づくり・管理、大小に関わらずお気軽に

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