寒のこの時期、竹のいい時期。
袖垣の交換。
御簾垣や木戸の交換。
御簾垣は3間以上の長さだと、うちは2寸位の唐竹で組むがそれ以下はさらし竹で組みます。
でも耐久性は断然唐竹だけど、施工する時に曲がりがある為にテクニックが要るので、最近では関東ではさらし竹での御簾垣を多く見かける。
今日は、次の現場の下ごしらえ。
スタッフに基本の竹の洗いや柱の決め方、結びなどを細かく一から指導している。
当たり前の事が、普通に出来る職人に何十年か先になれる様に。
これは簡単な様で、結構難しいよ。
石や左官などに気が行きがちだけど、そんな事より基本を徹底的に繰り返し、身に付ける事が大切と考える。
それが普通にこなせる様になれば、その先は自然に身に付くから心配するなと教えながら。
今は表面的に華やかできれいな事がクローズアップされがちだけど、自分らは永く継承されて来た庭やの流れで生きていると考えているので、この様な細かい仕事も繋いで行きたい。
平成の世に、今年も竹を触れる事に感謝しながら。