安諸定男展。

日頃から尊敬し、お世話になっている安諸さんの個展のオープニングパーティーに芝パークホテルまで行ってきた。

映像と写真が展示してあるので、興味ある人は是非行くといいだろう。

よくコメント入れてくれている福島の新さんにも初めてお会いしたりして楽しい時間を過ごせた。

最近よくネットの可能性の大きさに驚かされる事がある。

今まで人の行動範囲や交友関係には限界があった。でもインターネット普及のおかげでそれが大きく変化した。

この業界は、今だにいい悪いは別にして地域密着である。

外部の情報が入らない上に、見ようともしない傾向にある。

地元で仕事し、近くの建材屋で仕入れ、交友も遊びも地元。そんな事ほど哀れで悲しい事はない。

地元も大事。でも俺は外を見て、出て行き行動した上で地元で活動して行きたい。

特に若い世代の人に言いたい。。。

理屈は抜きにして、本物は見れば一発で分かるだろう。

手仕事、想像を超える手間を掛けた仕事の積み重ねが、時代を超える庭を造ると言う事を。

安諸定男展、20008年6月7日~8月30日、東京港区芝パークホテル別館1F BAR フィフティーン ラウンジギャラリー 15~23時  入場無料。

千葉へ。


昨日は雨が降っていたので、現場を中止にして庭園協会千葉県支部の檀上さんの現場を見学させてもらいに行って来た。

うちの従業員も連れて成田山へ向かった。

岩城造園の施工の庭があるのだが、池の護岸や滝組などすごく参考になる。

苔がのりやすいのか、シダなんかもすごくいい感じ。

初めて行ったけどいい庭だった。

その後個人邸の庭などを見学させてもらい夜の部に突入。

庭以外の事など色々討論し、いつも通り飲みすぎた。

忙しい中時間を割いてくれた檀上さんにはホント感謝している。

旧川合玉堂別邸。


今日は雨が降っていたので、庭園協会神奈川県支部による石積み作業は中止で、平木が置き場で材木の下こしらえをして自分は事務仕事に追われた。

大体平日に現場をこなし、夜にプランニング見積もりを作成して、土曜日に打合せというスケジュールで、昨日も3件の打合せをした。

うちの場合大体3回の訪問で、作庭の仕事は決まる事が多い。

今年は有難い事に、もうすでに8月までの工事が決まり、今話を進めている話がまとまれば、9月も一杯になってしまう。

最近つくづく思うが、うちなんか名の知れた有名店ではないのに、選んでくれた方々にはホント感謝している。

3人で施工しているからお待ち頂くのが申し訳ないが、丁寧にコツコツと仕上げていこう。

来月には毎年参加させて頂いている、同じ街の植周造園の大胡周一朗氏によるマイスター活動の旧川合玉堂別邸の修復工事に参加予定。

鉄砲垣、土橋、網代垣に続く今回も楽しみ。

大胡さんの若い世代に対する指導ぶりには、頭が下がる。

庭園協会埼玉県支部。


自分は庭園協会神奈川県支部所属だが、埼玉県支部にも入っている。

数ある支部の中でも、活動内容、熱意共に自分の中ではナンバー1だ。

雑誌「庭」でもその活動内容は、度々掲載されているから、庭関係の人ならご存知だろう。

そして何より自分は、支部長の高橋良仁氏を尊敬している。

その埼玉県支部の今年の活動が、いよいよ始まるので、今から楽しみ。

昨年は安諸定男氏による編笠門の製作。

今さらだが、官休庵にもあるけど、今これを造れる職人は多くはいない。

自分は、一生造る事はないだろうと思っていたので、いい経験になったし俺の財産だ。

画像の後ろには、泥の茶室などがあり、とても県立高校とは思えない世界が広がっている。

アカボサ積み。


庭園協会神奈川県支部庭盛会による、石積み作業もいよいよ終わりが見えて来た。

ゴールデンウィーク以降、毎週土、日曜日にみんなでコツコツと積んだ。

いよいよ天端石の据付なので、1人1基チェーンブロックを立てたので、眺めは中々いいでしょう。

自分は角の施工を任させて頂いた。角はなかなか難しいのでいい経験をさせて頂いている。

ヘタクソだけど。。。

両面積みなんで、面白い。

段々形になって来た。

来週はまた山に行く。

もう一息。

北鎌倉 尚半亭。


北鎌倉の田中泰阿弥氏作庭の茶庭、尚半亭の管理に同行させて頂いた。

神奈川の作庭処廣瀬の廣瀬さんが、鎌倉女子大から管理を依頼されているので、お言葉に甘えて、庭園協会の神奈川県支部のメンバーと参加して来た。

泰阿弥氏自身で設計した茶室と、鎌倉の岩盤と地形を利用した流れなど、言うまでも無くすばらしい庭だ。

作庭後50年経つが、萩の垣根など当時のままだし三和土などいい感じで風化している。
最近まで荒れていたらしいが、昨年からの手入れでようやく落ち着いてきた感じで、苔も自生して来ている。

鎌と自作の手ボウキで、みんなで1日掛けて丁寧に手入れした。

にじり口、待合い周りの石の打ち方などホント勉強になった。

当たり前だが、いいものは時代を超える。

泰阿弥さんの作品はすべて力強いと言うかパワーがあるから、色んな人の手に渡ってしまっても取り壊されず残っているのだろう。

美しさと力を兼ね備えている。

廣瀬さんにはいい経験をさせて頂いた。

雨降りの日常。

毎年この時期は、松の芽かきと消毒業務。

年々同一薬剤の、動墳による薬剤散布は厳しい状況にある。

時代の流れか。

まぁ世論の流れを見ながらボチボチ対策を考えよう。

で昨日は雨で現場が出来ないので、現場まわりを数件こなし知り合いが出品している埼玉の国際バラとガーデニングショウに行って来た。

埼玉の井上、山際氏が出しているとの事で、午後から高速を飛ばした。

ホント慌しい人生だけど、今はこれでいい。

それぞれの味が出ていて、色々思う。

俺は。。。

やっぱり若いうちは、技が無いんだから小手先の細かさにこだわるよりも、荒くザックリ大きく行きたい。

ホント人の作品を見ると、益々燃えてくるし、気をもらう。

熱くなる。

少しづつ自分も、空間を構成するパーツが増えて来ているので、もうそろそろ世に出して行こう。

少しづつ。。。

善光寺。


先日善光寺にも行ってきた。

最近オリンピック問題で、世間を賑わせたあのお寺だ。

1400年の歴史があり、戦国時代には、御本尊様が武田信玄、織田信長、徳川家康、豊臣秀吉の手からようやく元に戻ると言う波乱の歴史を持つ。

画像は江戸時代の石塔。

石塔や灯篭は、時代により細工の細かさが違うらしい。

その辺りも勉強しないといけないな。

連休。


休みを利用して、長野へ藤代清冶氏の作品を見に行って来た。

トレーシングペーパーを使用して、独自の方法で影絵を表現している人だ。

作品の個々の細かい細工や、ボカシによる陰影を影絵にするには、かなりのテストを繰り返しただろう。

やっぱりいい。

これは庭にもいえる事だ。

自分だけのオリジナルの表現。。。

これがこれからの課題。

光と影。

陰と陽。

庭と同じだ。