アロマ。

ここ数日は助っ人の現場で山に入っている。

危険なので、昨日は雪まじりの雨で現場は中止。

午前はお客さん回りで、午後は檜を伐採した物を山から下ろしたので、皮むきと鉋かけをしていた。

うちの従業員と分けて持ち帰った。

玄関を入ると檜の香りがして気持ちがいい。

イスにしたけど、家族には重いと不評です。

今晩は、愛媛の越智さんの所に行った事のある庭師さん達と会合です。

神奈川、東京、埼玉から集まるので楽しみです。

愛媛にて。。。

この週末を利用して、愛媛の越智将人さんの所を訪ねて来た。

昨年からお話させて頂いていて、ようやく実現したもの。

松山空港まで迎えに来て頂き、色んな所を案内して頂いた。

でも今回は観光が目的ではなく、越智さんの作庭した庭を拝見させて頂いたり、作庭観をうかがったりするのが最大の目的だったので、それを中心にお願いした。

3日間無理を聞いて頂き、数多くの庭を見て色んな話を聞かせてもらい、自分の庭師としての人生の中で貴重な時となった。

よく世間で越智さんは版築ばかりがクローズアップされているが、それは大きな間違いだろう。

流れや、植栽、地割などは勿論、空間構成などがすばらしく言葉が出ない位すごかった。

よく配合や寸法など、目先の薄い事ばかりメモして聞きたがる傾向にあるけど、自分は勉強が苦手なせいかそんな事より、その人の自然観や人柄などその方が大事だと思っているし、いくら形だけを真似してもそんなモンは所詮ニセモノでしかない。

最終日は香川まで送って頂き、イサムノグチ庭園美術館~栗林公園に寄って家路に付いた。

今、スゴク心地いい気分でこの文を書いている。

越智さんは自分の前を走っている先輩だし、物造りに対する熱意もハンパじゃない。

そんな方と会えて、ホントこの仕事やってて良かったと思えた3日間だった。

ゲストハウスに泊めてもらい、おかみさんにご飯まで用意して頂いた。

そんな越智さんご夫婦のご好意を無駄にしない為には、日々誰に見られても恥かしくない物造りをして行く事しかないし、自分もあと何十年か先には自分の作品を見に来てくれる若者がいる様になるしかないと思う。

越智さんご夫妻には本当に感謝しています。

四国へ。

今日は従業員に現場を任せて、打ち合わせを3件こなした。

そのうちの1つは1年かけてじっくり煮詰めるんで楽しみです。

明日から四国のある方の所にお世話になります。

今年もガンガン行きますよ。

朝早い飛行機の便なんで早く寝よう。

久々に登場。

日頃管理させて頂いているお宅の、裏山の管理に入っている。

久々に使うチルホール。

昔は、よく家に掛かっている様な危険な木を伐採するのに使っていた。

最近は伐採の仕事がないので、ご無沙汰だけどヤッパすごく便利な物。

檜や杉を切りまくっているので、全員花粉症のうちのチームはクシャミが止まりません。

初雪。

横浜辺りは2年ぶりに雪景色。

積雪数センチだったので、構わず現場へ。

木の上にも雪があり、作業していると濡れた手がカジカンで動かない。

足袋も濡れて足も痛い。

根性なくなって来た時、ふと福島や宮城の仲間を思い出し、北を見ながらアッチはこんなもんじゃないんだろうな~とか思ったら気合が入った。

今度会ったら寒さ対策を伝授してもらおう。

ダンディズム。

昨日は雨で現場半日だったんで、浅草まで行ってきた。

皮の老舗のカドヤから、オーダーしているコートの仮縫いが終わったので打ち合わせの連絡が入る。

景色がいいんで、レインボーブリッチ経由で行く事にしている。

仮縫いの物に袖を通し、襟やポケットの位置など寸法を細かく打ち合わせ。

相変わらず雑誌なんかにも取り上げられていて忙しいようだ。

今回選んだ皮。

国内でなめしているので、品質は抜群だ。

2メートル程あるが、これで牛の半頭分。

この中から悪い所は使えないので、合計3枚使用する。

自分の身長で膝下20センチでこの厚みの皮でオーダーしてるんで、重さは4キロを超えるかも知れないと店の人が心配しているけど、こだわるには苦労は付き物だ。

もう着ているだけでトレーニングだな。

世界に2つとない、職人手造りのフルオーダーの逸品。

まさしく一生物。

完成まであと一月。

こだわる男のダンディズムは、家族にはナゼカ理解されてません。

初。

今日から御影張り。

みんなで4トン分おろし。

調子よく張ってるぜー。

加工してるぜー。

やっと乗って来たと思ってたら、従業員が(近所の人が文句言ってます)と言いに来た。

普段なら自分達で対応してくれているんで、おかしいいなと思いながら表に出てみると、隣の住民だった。

スゲー勢いでまくし立てていて、(今が一番大事な時期なんだ!、ウルセーんだよ!来週金曜日本番なんだよ!!)と大の大人が取り乱している。

どうやら小学生の子供が、いわゆるお受験らしい。

俺より施主さんの奥さんにわめき散らしているので、間に入ると(あんたじゃ話にならねーから、仕事が11時に終わるからその頃また話に来るからよ!)と奥さんに言って出勤して行った。

しかも前日に挨拶にまわった家だ。

施主さんが余りにもかわいそうなんで、工事は試験が終わるまで延期する事にした。

こんな事はこの仕事始めて以来初めての事だ。

スゴク穏やかな施主さん夫婦で、今日の夜11時にまた繰り返しこんな話されるのかと思うとやりきれないし、少しでも軽くなる様にと決断しました。

でも正直、いきなり明日から別の現場段取りするのはシンドかったな。

今回の事。。。

(あのオヤジはよー)と言って、やけ酒呑んだくれる程ヤワじゃないし若くもない。

でも高い住宅ローン組んで、やっと手に入れたマイホームの隣人があんなじゃ気の毒で仕方ない。

いい学校入って、学歴だけで表面を武装してもそんなモンは社会では通用しねー。

世の中そんな甘くはない。

子供にお受験させる前に、自分の立ち振る舞いを冷静に考えるべきだろう。

俺は全然学歴もないけど、己の仕事と生き方に誇りを持っている。

俺が自分の子供達に教えたいのはその部分だ。

大事なのは肩書きじゃねー。

俺の人生なんて、一生の仕事に出会い、刺激し合える何人かの仲間が仕事でもプライベートでもいる。

それだけでもうけもんだ。

大切なのはそこの所だろう。

俺はそれ位しか自分の子供には教えられない。

たまには。。。

昨日と今日で、横須賀の工場の剪定の手伝いに入っている。

忙しくてそれどころではないのだが、ある人から正月早々に依頼されていた事。

うちは個人邸が主だけど、色んな意味で経験は必要なんで、従業員連れて2日だけ行く事にした。

広く障害物もないんで仕事はしやすいけど、施主の顔が見えないので複雑な気分だな。

この条件で日々自分のモチべーションを高く維持していくのは難しいだろうなとか考えながら剪定していた。

イップクの時も、当たり前だけど個人邸と同じ様に脚立や道具類は邪魔にならない所に整理して置き、下草等も注意しながら作業を進めようなとか話した。

気合入れて進めすぎたらしく、3時には終わりの指令が出た。

きっと毎年のペースがあるのかな。

意味が分からないけど、その人はスゴク喜んでいたので良かったです。

人材が欲しいらしく休み時間の度に、うちで使い物にならなかったのでいいからコッチに回してよ!と言っていたのにはみんな笑ってた。

たまにはいい経験でした。

太子講。

今日は鎌倉の組合で太子講。

聖徳太子を崇める行事です。

組合で揃えたこの半纏を着ていく。

デパートのセールのおじさんみたいな、着こなしにならない様に気を付けましょう。

小物類もバッチリです。

よく言いますが、職人の正装はアルマーニのスーツなんかより格式が高いと思っております。

会場の鎌倉 華正楼は建築も雰囲気があっていい所です。

文明の力。

暫く剪定の日々が続く。

老木の柿なんかは枝が柔く危険なので、ゴンドラがあると便利です。

2トン ショートボディでも4段ブーム搭載可能なんで、少し値が張ってもオススメですよ。

1段増えただけでダイブ作業能率が違います。

これがない時は、さし丸太に2連ハシゴで作業してましたけど、段取りで時間掛かってました。文明の力にはかないませんね。

最近、法人化したり、建設業の許可申請したりして、一日の勧誘等の電話がスゴク多い。

保険、人材派遣、資産運用など一日10件は電話が鳴る。

その中でうちのカミさんが心配してたのは、すごくガラの悪い感じで、自分がいない事を伝えるとスグ切られる電話が頻繁にかかって来る事だ。

最近外でケンカしてない?とか真剣に聞かれた。

もうオヤジなんでそんな事はありません。

そんなこんなで、先日期待通り俺のいる時にその電話が掛かって来た。

電話に出るといきなりドスの効いた声で、某政治団体、代表を名乗る男からで、定番の脅し文句と守り代の振込み催促でした。

普通その手の団体の頭が、個人相手にそんなリスクを犯すはずはないんで、初めから腑抜けな返答してたら、逆ギレして切られました。

多分建設業の名簿で、片っぱしから電話してるだろうから、あの勢いだと多分気の弱い人は振り込んでしまうので、同業のみんなに注意を呼び掛けなくてはいけないなと、次の日現場でイップクの時に従業員に話した。

したら平木が、(イヤたぶん本気の勧誘ですよ。)

(きっとブログみたんっすよー。あれは男受けしますからね~。)

と冷静に言ってた。

普段あまり冗談も言わない男なんで、自分も(そっかなー)とか言ったけど。

そんな訳ねーだろ!

でも確かに昔から男しか周りにいなく、泥と汗のバイオレンスな青春時代だったし、爽やかなガーデナーの子からのコメントがないし(笑

まぁしょうがないと思う今日この頃です。