もう歳だし。

うちは毎年健康診断を受けている。

今日も、うちのスタッフとその家族も受診した。

だから現場はオフ。

まぁ生きてる事が健康の証だけど、一応毎年受けている。

最近は、鎌倉 松原庵の下草植えたり、砂利を敷いたり。

オープンから約5年。

土がむき出しだった部分がスゴク気になっていて、5年振りに今回の工事を施工させて頂く事になり、自分の中ではようやく完成になった。

鎌倉は、土仕上げで地苔がむした景色が良く似合う。

でもここら辺りの海沿いの土地は、砂地ですぐ乾き塩害もあり苔には適していなく、ましてやテラス周りは砂埃が舞い、外周りを任させて頂いているうちとしては、オープン以来ずっと気になっていた。

建築がモダンを意識して建てられていてモノトーンでまとめられているので、下草もグリーンのマウンドと
黒系の砂利でごくごくシンプルに。

植栽は、もう半月後に施工する。

現地の気温は低く、こっちに来てもカチコチでダンプアップしたら凍っていて、四角のまま落ちてきて皆でビックリした。

今、自分のお気に入りの信州の砂利。

この砂利が採れる辺りの材料は、自分の中で閃いた物があるので、これからうちの作品に取り入れていこう。

お店も有名になり、グルメ本には必ず掲載されるし先日も鎌倉が舞台のドラマで小泉今日子が来て撮影していた。

普通に嬉しい。

この世界では敬遠されがちの色。

でもやっぱり黒。

自分の中では永遠のモダン。

竹仕事。

2月。

有難い事に、毎年2月は竹仕事がある。

竹垣だけでなく、枝折戸や筧の交換など季節ごとに適した仕事が出来るのは有難い事。

お寺などならともかく、天然の素材は選択肢には入らない事が多い。

近年の竹に対しての認識はかなり厳しく、このままでは住宅庭園から天然素材でつくり込んだ景色は消えていく勢いだ。

もっともっと、みんな踏ん張って朽ち果てていくモノの美しさというか、日本人独特の情緒感を伝えていこう。

鎌倉で5年前につくった庭も筧を交換した。

ここらで苔が5年もつのは珍しく難しい事。

日頃の施主さんの細かい管理と、下地作りに理解して頂いた事に感謝しています。

ハイゴケが増えていい雰囲気になってきた。

庭が順調に育っている。

次に予定している、鎌倉の竹垣の交換の現場の柱の鉋かけ加工も終った。

後輩に譲ってもらった栗の皮付きをここまで加工するのに、あいた時にコツコツやってたけど丸々2日は掛かっている。

なんだか竜みたいになってしまった。

自分が、勝手にやっている事なのでお客さんに要らないって言われたら、事務所のオブジェにしよう。

折り返し。

昨日は、庭園協会埼玉県支部の研修会に参加してきた。

毎度おなじみの面々でカチンコチンと。

30人近くの人が石を叩いているので、音が心地いい。

でも色んなトコから石の破片が飛んでくるので、戦場みたいで油断できない。

自分は眼鏡をかけているけど、そうでない人には中は危険。

自分は球体の石積みを任させて頂いている。

ようやく半分に上がってきて玉になってきた。

石の力に負けないように、ハリボテではなくしっかり一石一石伏せていく。

「人格以上の石積みは出来ない」という。

本当にその通りだと痛感している。

ごまかして手を抜けば、必ずそこから崩れる。

人生そのものだと思うし、マダマダの俺には人生修業みたいなもの。

これから、玉の石積みも周りの曲線の石積みも天端に向かい足場も高くなってくる。

ワイヤー掛けなど、作業を慎重に行い完成までけが人が出ないようにいきたい。

春まで。

今の現場も植栽を残して少し空ける。

今年は横浜辺りも寒いので尚更かな。

今回は、色んな種類の材木を使用しているけど、一年位経てば色の違いは分からなくなる位グレーになる。

小石と古レンガ。

赤みの木を割いたテーブル。

磨いたら更に良くなった。

3月になれば木や花を植えられるかな。

明日は埼玉で石積み。

加工しまくるので、毎回前日には石道具の柄を削ったりクサビ打ったり万全にしておく。

今年初なんで気合入れていくよ。

日曜も。

休みの日もほとんど家にいません。

嫌がる子ども達をつれて、男チームで渋谷へジーンズのカスタムへ。

うちの子供達は、コンビニのおにぎりやパンがご馳走なんでそれを餌に連れ出す。

お気にいりのベルボトムにその場でリベットを打ってもらう。

それぞれの生地に合わせて色合いや形を変える。

また打つ位置も、ひざ上何センチまでか相談の上決めている。

既製品にはないカスタムでこだわりです。

ここ数年、渋谷に出てくる人は減り続けている。

ビルも空きが多い。

自分が見てきた、ここ20年で今が最高に少ない。

自分が10代の頃には考えられない現実で、当時はテナントが入っているのにも関らず空き待ちで予約が入っていたほど。

その原因はインターネットの普及だろう。

地方に住んでいながら、画面上でオシャレな渋谷で買い物できる。

これはいい事なんだろうか。

俺らの世代は、色んな意味で本当にカッコいい奴らが多くいた。

それは実際に自分の足で店舗をまわり、自身に合う物を探していたし、気に入った各店のスタッフと話をして色んなスピリットを学んだ世代。

情報が少ない分努力していた。

何でもそうだけど、ネットで調べてもそれは形だけで想いや信念までは当然伝わらない。

大切な事。

夜は地元の大胡周一郎さんの「現代の名工」受賞記念 祝賀会に参加。

自分は富や役職や地位なんか、全く興味がないけれど、地道にコツコツ積み重ねた結果がついてくるのであればそれは最高の事だと思う。

おめでとうございます。

俺も頑張ろう。

琉球の匂い。

昨晩は川崎に三線のライブに行ってきた。

沖縄料理「ゆんたく」にて。

初めは先輩達の演奏。

自分も人前で演奏出来る様に頑張ろう。

泡盛と沖縄料理。

おいしかったです。

最後は先生の演奏。

踊ったりで大盛り上がり。

ちなみに先生はドラマ「運命の人」で本木雅弘に三線を指導し、最終回で実際に演奏するそうです。

自分と同じ、全くの素人から始めてマンツーマンといえ、もう何曲も弾けるらしい。

さすが役者です。

この歳から習い事なんて無謀かと思われますが、頑張ろう。

琉球のあたたかさを感じられた時間だった。

団地にて。

今はこんなトコで庭をつくってます。

京浜工業地帯の団地の中。

築約40年位の団地群。

俺も小学生の頃、愛知の公団の団地に住んでいたので懐かしい外観。

初め、お問い合わせがあった時は何かの間違いかと思う程、この地域には「庭」というものが定着していない。

賃貸は別として、持家のエリアを歩いていても1つも庭がないからだ。

そんな中で、若い世代のご夫婦がうちにご依頼下さった。

ターシャの庭の様な感じにしたいとの事なので、ザックリとプロっぽくない手作り感を出していきたい。

石も小石をラフに積んでます。

適当なのか、味なのか。

それが難しい。

完成。

日本庭園協会 神奈川県支部の穂垣講習会が鎌倉 円覚寺にて行われた。

下ごしらえが終わり、4.5.6日の3日間での設置作業。

講師は落合さん、館林さん。

みんな夢中です。

京都 猪鼻夢創園の猪鼻さんも駆けつけて下さり、竹穂のさばきや見栄えのいい寸法などの勘所を伝授して頂いた。

完成。

全長17メートルプラス四ッ目垣。

栗柱 なぐり鉋、茶せん仕上げ。

この穂のさばきがこの垣根の特徴。

大変手間が掛かります。

裏面ひしぎ仕上げ。

四つ目は現場で、材に余裕出たので表面、四ッ目 裏面は穂のさばき仕上げで、天端はきっちりした仕上げに対しそのまま残し変化をつけてます。

惜しげもなく、自分の技を教えて下さった講師の方々には本当に感謝しています。

40人近い参加の講習会だったので、とても自分一人ではまとめられなかった。

案内状 資料や材料 お昼やお茶の用意など挙げたらきりがない程の段取りを多くの後輩や仲間たちが手伝ってくれた。

自分はそのおかげで実行部隊に専念できた。

みんなありがとう。

罵声あり、笑いあり猪鼻さんを交えての懇親会もあって楽しい時間。

自分が至らない所も多々あったかと思うけど勘弁して下さい。

最近は、世の中に既製品が溢れ手間の掛かる仕事はおろそかになりがち。

自分は手仕事の集約された空間が、時代を超えると信じているので残る場所でつくりたかったし、その意味ではこの場所は理想的な所。

また、自分より若い世代には地元から出て貪欲に動いて欲しいので、千葉の檀上さんや埼玉の井上くんらのスタイルを見てもらいたかった。

狭い日本、地元とか神奈川とか関係なく攻めていこう。

鎌倉 円覚寺にて作ったこの垣根は、外からでも見れるんで手仕事が放つ空気を感じて下さい。

従業員募集。

一緒に働けるスタッフを募集しています。

うちのホームページやブログを見て興味を持った方。

若い元気のある者をお待ちしています。

モノつくりの楽しさや、庭の深さに悩みながら自分を高めて行きましょう。

会社のメールか、℡にてご連絡下さい。

担当 米山