今日は昼から雨の天気予報を信じて、朝出発した。
そしたら現場に着く前に本降りに。
スタッフには、途中で引き返してもらう事に。
せっかく弁当詰めて出てきてくれたのに、自分の判断ミスで申し訳ない事をした。
急遽予定変更して一人連れて、次の現場の材料を仕入れに大谷へ。
求めていた質感の物が手に入った。
その後、まだ見た事がないスタッフの為にお願いして。
地下へ。
自分の好きな空間。
足場なんて石に差しているだけ。
奥へ奥へ進むと現在切っている場所へ着く。
そこには毎日一人で黙々と切り出しているベテランの職人さんがいる。
原始的な機械だけどかっこいい。
ありあわせの品で何でも直してしまう。
ここが職人さんの仕事場。
上も下も横も勿論、大谷石の空間。
ヒビが入っている所は、H鋼で補強してある。
3年前に来た時より数十メートル進んでいた。
相変わらず惹かれる空間だった。
ここのたった一人の職人さんは、手掘りの頃からの時代の最後の人らしい。
ウインチのない頃は、この深さの所から70キロの石を背負い登っていたという。
平成の世に、この様な仕事に就いている人々がまだ居るという事を知ってもらいたい。
石を切っている姿に誇りを感じたし、カッコ良かった。
要はそこだろうな。
何だか今日一日で色んな所まわったけど、濃い時間になった。