ただの職人。

姫路での懇親会の時も聞いた言葉。

それじゃ「ただの職人」で終わってしまう。

暫く黙って考えてしまったし、酒がミョーにまずかった。

この世界で、名の通っている方の講演会などにも行くとよく聞く言葉。

俺の中では、決まった規格の物や一つのパーツだけを仕上げることしか出来ない者と捉えている。

何とも言えないやるせない気持ちになるし、ツバ吐きたくなる。

これは俺の個人的な考えなので、聞き流す程度でいいよ。

総合的に庭をまとめる事が出来る設計者が脚光を浴びる。

自分は、今時流行らなく時代遅れかも知れないけど職人の世界は基本が大切だと考える。

有名な地域みたいに、5年間掃除のみとは言わない。

俺なんかマダマダなんで偉そうなことは言えないけど、刃物研いだり、水の打ち方、手ぼうきや枝折戸など竹細工、石を叩き、土や砂練ったりするなど庭を構成するパーツをつくるのに必要な下ごしらえを、はじめは機械を使わないでやる。

素材と向かい合う。

自分はまだ全て出来てないけど、茶道、華道、香道も大切だと尊敬する方に教えてもらった。

現場を知らない設計者や、普段何の努力もしていない奴が、講習会などで配合や、寸法を教わりそれを真似て作ってもそれはハリボテでしかない。

地味だけど、コツコツ積み重ねてきた者には地力がつく。

その道の先に時代を超える本物をつくれると信じている。

庭は自由という。

簡単な垣根が出来れば、感性だけで石組みは出来るので庭は出来るだろう。

そんなのが、賞賛されるような世界にしてはいけない。

不器用だけど本当に庭が好きでモノツクリが好きな職人は、それを突き詰めどうすればよく見えるか、それが活きるのかよく考え悩む。

そんな人間力のある者達が、それぞれの個性を生かし進んでいけばきっと庭の世界もいい方向に進化して行くに違いない。

「人格以上の庭はつくれない」

そう信じてやまない。

俺は、今までもこれからも「ただの職人」であり続けたい。

そして全国の仲間達と競い合って、いつの日か一人でもいいから魂に響く庭をつくってやるぜ!

「ただの職人。」への3件のフィードバック

  1. Unknown
    さすがジョニー頼もしい。火傷しそうなジョニーに会える明日が楽しみです

  2. Unknown
    しんぼうさん

    みんなバッチリですよー。

    明日はみんなで盛り上げましょう!

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